それは1月末のこと。塩原俊之は考えていた。
(もういい加減イタリアに帰りたいわ。。。)
バイトでピザを運びながら。
(次の塩×バラは何つくろうかしら。。。)
その時、数日前にアガリスク冨坂が言っていた言葉を思い出した。
「沈ゆう子がアガリスクハウスに移住したので、家電が新しくなりましたよ…たよ…たよ…たよ………」
ハッ!それだッ!
突然雷光に打たれたように閃いた。圧倒的閃きっ…!
すぐに沈に確認する。
僥倖!まさに僥倖!
すぐに家に帰り、下ごしらえをする。
強力粉にドライイーストと油(もこみち油)塩とぬるま湯を入れて混ぜる。
あと後々焼き目がつきやすいように砂糖も少々入れておく。今回は強力粉250〜300ぐらいに対してドライイースト2〜4g程度にしてみました。
混ぜてると段々こんな風に固まってくるので、手でこね始める。
大理石(熱を持たない台ならなんでも大丈夫。暖かすぎると過発酵してしまうので素早く仕上げましょう。)を食事用のアルコールで除菌してから打ち粉を塗し、その上で生地を丸める。
こんな感じ。
あとはボウルに入れて乾かないように濡れ布巾とラップをかけてしばらく置いておけば大丈夫。発酵してどんどん膨らんでいきます。部屋の温度によりますが45分前後置いておきましょう。目安として、指を刺してみて開いた穴がちょっとだけ弾力で戻るぐらいが調度いいと思います。
さて主役の塩豚はというと、角切りと拍子木切りの間くらいの形に切って炒めます。一応、ピザによく乗ってる厚切りのベーコンやパンチェッタを意識してみました。
こんな感じ。
あともう一品、塩茹でにしたほうれん草のおひたしを程よい大きさに切ってこれで下ごしらえは完成!
手前にほうれん草、ボウルに入ってるのが生地、フライパンに入ってるのが塩豚。
これらを持ってオーブンのあるハウスにダッシュ!早くしないと生地が過発酵してしまう!
到着そうそう生地の形成に入ります。
程よい大きさに手でちぎって、まず潰していきます。
発酵した時に中にできる気泡をプチプチと潰していきます。
仕込みたての生地はとにかく弾力があってすぐ戻ろうとするので、ギュッギュッと力強く!
家庭に麺棒やパイローラーがあればそれで潰していきましょう。
ある程度薄くのばせたら、最後にスラッピング。
両方の手に打ち付けるように生地を伸ばしていきます。
遠心力で伸ばすので、手首を内捻させながら生地を一定方向に回し続けるのがコツ。
上に投げてクルクル回しても大丈夫ですが。
スラッピングは余分な打ち粉を落とす意味もあるので強くササッと仕上げましょう。
こんな感じ。ピザの耳(持ち手)になる部分の作り方は書くとめんどくさいので割愛。こだわりたい人はやってみて下さい。チーズがこぼれ落ちにくくなるのと食べやすくなるってだけなので無くても全然大丈夫です。
そしてトッピングをしていきます。
するとここで衝撃の事実が。
本当にたまたまだったんですが、この日偶然冨坂が自家製のトマトソースを仕込んでいたのです。僥倖!
ありがたく使わせていただきます。
というわけでトマトソースと、自分が家から持ってきたマヨネーズ&おろしにんにくのハーフ&ハーフで作ってみます。
思った以上に味が濃くなりやすいので、ソースはかなり薄めに塗って大丈夫です。
こんな感じ。
塩豚とほうれん草もバランスよくトッピング。
もう一枚はこんな感じ。
こちらはマヨネーズ&しょうゆで和風テイストにしてみました。
そしてオーブンレンジに入れる。
じーっと見る。
出力の高いオーブンなら250度以上で10分弱ほどあれば焼き上げられますが、このタイプは200度までしか設定が上がらなかったので15分程焼いたあと、魚焼きグリルでさらに焼き上げるという方法にしました。フライパンでもOK。
出来上がりがコチラ
おほー!うまそうー!
これはしょう油和風マヨネーズの方ですね。
さっそく試食。
オラ食えや!
美味い!非常に美味い!
家庭でもこんだけ美味しいピザが作れるんだなと驚き!
あんまり美味しかったので追加で生地を仕込んでおかわりをすることに。
(この時深夜2時をまわる)
塩豚も追加で炒めてと。
そして2階でゲームをしてた浅越も呼び出して食らう。
美味い美味い。
ワインにも合うのでツマミとしてもオススメです。
ブヒヒーっ!深夜のピザは美味いぃーっ!(この時深夜3時)
お腹いっぱいになったとこで帰宅。
イタリアの母の味をちょっとだけ思い出しました。
こんな感じでちょっと手間はかかりますが、皆でワイワイとやればパーティーメニューとしては調度いいんじゃないでしょうか。
塩豚の企画というよりはもはやピザ企画になってますが、今回鹿島もいなかったのでまた今度別の味にもチャレンジしてみたいです。
というわけで塩×バラその3でした!